【エヌビディア(NVIDIA)の動向を追ってみた】~アーム(Arm)買収編~【株価の影響はいかに!?】

米国株投資

はじめに

このページではエヌビディア(NVIDIA)の株価に影響しそうな動向を時系列でまとめています。
同社の動き関する発表は非常に多く、全てを一つにまとめると膨大かつ、流れの分からない記事になってしまうため、このページでは「ソフトバンクからのアーム買収」についての動きをまとめたいと思います。
補足情報も入れつつ、エヌビディアについてあまり詳しくない人にも分かるような記事を意識しております。

そもそもエヌビディアとは?

エヌビディアの基本的な情報については、別の記事にまとめておりますので、そちらも併せてご覧ください♪

そもそもアームとは?

あさがくナビというメディアの記事によると、

アームはスマートフォン(スマホ)用の半導体設計における世界シェアが90%を超える企業です。
その割になぜ知名度が低いのか。アームは独自技術を盛り込んだ設計図を米アップルや韓国サムスン電子といった端末メーカー、米クアルコムなどの半導体メーカーに売っていますが、自社で製造するわけではないので、一般の消費者がメーカー名に触れる機会はほとんどありません。

あさがくナビ
あさがくナビ

そして、アームは自社の設計図を利用した半導体の製品が1個売れるごとにライセンス料を得られるというシステムです。
つまり、エヌビディアがアームを買収すれば、そのライセンス料によるビジネスをそのままもらい受けることができるというわけですね。

ただし、Bloombergの記事によると、

 アームの成功を導いてきたのはその中立性だ。半導体業界のスイス的存在として、アームは自社技術を数百の企業にライセンス供与し、そのいずれとも競合していない。ただそうした状況は、エヌビディアの買収で脅かされる。

Bloomberg

とありますので、買収が成立すると、これまでアームとライセンス契約を結んでいた多くの企業はエヌビディアが優遇的な立場になることを嫌気して、契約を解除するという流れになる可能性があります。
もしくは、アーム以外に代替されるサービスがない場合、政府に働きかけて、国家権力を活用して買収を阻止する動きを取ることも十分考えられます。

以上を踏まえた上で本題に入りましょう!

ソフトバンクからアーム買収を発表

【2020年9月14日】
Bloombergによると、ソフトバンクはエヌビディアにイギリスの半導体設計会社「アーム」を400億ドル(約4兆4000億円)で売却すると発表しました。
ただし、この時点では買収が確定しているわけではないことに注意が必要です。
この買収を実現んするためには、英国、中国、EU、米国等の規制当局の承認が必要であり、この発表時点では、取引の完了は22年3月頃と見られており、かなりの時間を要することが分かります。
日経新聞の記事によると、

買収実現には独占禁止法(競争法)と、国家安全保障を巡る外資規制の2つの要素をクリアする必要がある

日経新聞

とのことです。国家レベル問題にまでなっているので、調査も厳重になり、買収完了への道のりは長そうだということが分かります。

なぜエヌビディアはアームを買収しようとしているのか?

Bloombergの別の記事によると、エヌビディアはクラウドコンピューティングや人工知能、ロボットによる自動化、モバイルコンピューティング、モノのインターネット(IoT)など高い成長が見込める機会に必要な主要部品を提供する企業として、半導体業界の中心的な存在となっております。
ただし、同社にも弱点があり、コンピューターの頭脳的存在であるCPU(中央演算処理装置)をエヌビディアは自社で生産販売しておらず、エヌビディアのGPU等の製品を購入する顧客はCPUについては他社から購入せざるを得ませんでした。
しかし、半導体設計とCPU技術を持つアームを買収することで、携帯電話からコンピューター、クラウドコンピューティングのデータセンター向けまで、エヌビディアの品ぞろえは完全なものになるとのことです。
そのため、アームを買収する合意で、業界を長期にわたって牛耳るのに必要な全てを手に入れるかもしれないと記事では語られています。

ロイターの記事によると、

米半導体大手エヌビディアNVDA.Oのジェンスン・フアンCEO(最高経営責任者)は29日、ソフトバンクグループ(SBG)9984.Tから買収する英半導体設計企業アーム・ホールディングスについて「真の価値はエコシステムそのもの」と述べた。

ロイター

とありますので、やはり、アームの提供する技術のシェアの高さとライセンスビジネスに魅力を感じていることは間違いないです。

なぜエヌビディアはこのタイミングで買収を決めたのか?

前述の記事によると、エヌビディアがアームを買収できたのは新型コロナのパンデミックによるものであると書かれています。
巣籠特需により、ゲーム機やパソコン等の売れ行きが好調になり、エヌビディアの半導体需要も高まることが好感され、コロナ前に比べて、株価が2倍になりました。これはインテルの株価を50%上回る水準です。
この株価上昇により、潤沢な資金を得ることができたエヌビディアはアームを約4兆円という巨額の費用での買収を決断できたというわけです。

アーム創業者は同買収に否定的

ガーディアンによると、アーム共同創業者のヘルマン・ハウザー氏は、買収を阻止しなければ、エヌビディアは、GoogleやFacebookなどの企業と並んで、米国の次のハイテク企業の独占企業となり、英国の国益を損なうことになると発表しております。
ハイザー氏は、買収自体には反対はしないものの、買収の際に、アームの社員の優遇措置や、アームの既存顧客とエヌビディアを設計図面納品企業として平等に扱うことを条件とするなど、厳しい発言をしています。
確かに、アームは非常に多くの企業との契約があり、エヌビディアに買収されるとなると、既存顧客の多くはこれまで通り、ライセンスを使用してくれるかが怪しくなってしまいます。

エヌビディアのアーム買収に中国テクノロジー企業が強い懸念

【2020年10月21日】
同買収に対して早速大きな障壁が発生しました。中国の存在です。
Bloombergによると、 華為技術(ファーウェイ)など中国のテクノロジー企業が強い懸念を中国当局に表明しており、中国当局がアーム買収発表を阻止する動きに出る可能性が浮上しました。

中国勢が最も懸念しているのは、コンピューターグラフィックス用半導体製造で最大手エヌビディアがアームに中国の顧客との取引を打ち切るよう強いることだという。

Bloomberg

細かい経緯は書かれていませんが、おそらく米中貿易摩擦の影響を懸念しているものと思われます。
アームが買収されると、米国企業になりますので、米中貿易摩擦の影響を受けることになります。
その影響を避けるために、エヌビディアはアームの中国向けビジネスの縮小を強制しようとしているということではないでしょうか。

米当局の調査開始

【2021年2月12日】
ロイターの記事によると、米連邦取引委員会が同買収について調査を開始したとの発表がありました。
この調査では買収に対して第3者的立場にある企業から、買収についての懸念がないか、意見を公募するというプロセスを取っております。

米IT企業による買収反対発表

Bloombergによると、アルファベット傘下のグーグルやマイクロソフト、クアルコムなどの企業が、

アームを買収する計画は半導体業界内の競争を損なうとして、世界的なハイテク企業が米国の反トラスト規制当局に対し懸念を伝えた

Bloomberg

とありますので、米国内でも影響のある企業が政府に働きかけることで、米国内でも同買収に暗雲が立ち込めている状況になっております。

イギリス政府が「国家安全保障上の懸念」を理由に介入

【 2020年4月20日 】
ロイターの記事によると、英政府はこの日、同買収について、国家安全保障上の影響の調査を開始することを発表しました。
この調査については7月30日までに報告書を作成し、英デジタル相が買収を承認するか、追加調査をするかを決定するという流れになっています。

【2020年8月3日】
Bloombergの記事によると、同買収について、英国は安全保障にリスクが及ぶ可能性を理由に、阻止することを検討していると発表がありました。
詳細は明かされておりませんが、前述した報告書の中に、買収によって国家安全保障に影響を与える懸案があるという内容が含まれていたため、英政府はこのような動きを取っているとのことです。
ただし、買収そのものを阻止するかどうかは現時点では不明で、条件付き買収という形で折り合いが付く可能性が高いです。
ただし、英政府が出す条件にエヌビディアが応じるか否かは、その条件次第ということもありますので、この買収の成否はより不透明になっていると見た方がいいでしょう。

EU政府にアーム買収の承認申請を開始

【8月27日】
ロイターの記事によると、エヌビディアは9月初めにEUに対し、同買収の承認を得るための申請を行う見通しのようです。

EU規制当局は申請を受けて25営業日にわたる予備審査に入るが、エヌビディアはこの段階で譲歩を提案する公算は小さく、その後90営業日におよぶ本格的な調査が行われるという。

ロイター

同記事によるとEUでも承認プロセスは難航しそうで、当初発表していた22年3月の承認は難しいと見られているようです。

まとめ

以上、これまでのエヌビディアのアーム買収についての流れを追ってみました。
追加の情報がありましたら、こちらの記事を更新したいと思いますので、折を見てまた訪問してくださいね♪

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