【世界最強の半導体装置メーカー!】「KLAコーポレーション (KLAC)」銘柄分析|ビジネスモデル、財務状況、アナリスト予測について解説します!(2021年第1四半期版)

米国株投資

はじめに

こんにちは、副業米国株投資家のMoiです。
このページではKLAコーポレーション (KLAC)の銘柄分析を紹介しています。
銘柄分析を行うことで、その銘柄がなぜ注目されているのかを解き明かしたいと思います。

ちなみに、これまでに私が行ってきた銘柄分析の記事はこちらのページに一覧としてまとめております。
また、このページの銘柄分析は私、Moiが独自の観点で行ったものであり、分析内容も個人的見解ですので、その点についてはご承知おきください。

この記事を読むことで、

  • この企業がどのようなビジネスを展開しているかが理解できる
  • 決算発表を見ることで、この企業の経営状況を把握できる
  • アナリストが予想する株価を見ることで、この企業への投資判断の参考にできる

ちなみに、これまでに私が行ってきた銘柄分析の記事は下のリンクのページに一覧としてまとめております。

それでは見ていきましょう!!

企業概要

KLACコーポレーション(以下KLACと略)は半導体製造に用いる検査装置、計測装置を製造・販売している企業です。
半導体製造装置そのものではなく、検査、計測装置に特化しているという着眼点が面白いですね。
半導体製造に限らず、製造工程において不良品は一定比率発生します。
不良品をそのまま出荷すると、企業の信頼低下につながりますし、アフターケアのコストも増大します。
そのため、製造段階で不良品をいかに効率よく弾けるかは、企業の信頼性、収益性に大きく寄与します。
そんな要望に応えるのがKLACが提供する製品です。一言に検査装置、計測装置といってもKLACは多数の装置を提供しています。
全てを詳細に見ていくのは難しいので、ここではざっくりと製品ラインナップを見ていきましょう。

製品概要

KLACの提供する製品はこちらから確認することができますので、興味がある方はご自身で見ていただくことをおススメいたします。

ウエハ製造工程 検査・計測機器

まずはウエハとは何ぞやという方のために、ウエハについて先に説明いたします。

KLAコーポレーション

ウエハとは上の図の円盤のような製品を指した言葉です。
シリコンウエハーとは半導体回路を構成する基礎的な製品です。
ウエハは半導体物質(シリコン単結晶)で構成されており、直径は数十センチ、厚みは1mm以下の円盤形状をしているものが一般的です。
インゴットと呼ばれる円柱状の材料を薄くスライスすることで製造されます。
このウエハを細かくカットし、その上に回路を書き込んでいくことで、半導体としての機能を実現します。(実際には非常に多くの工程を経て半導体製品が製造されますが、ここでは割愛いたします。)
そしてこのウエハ表面の品質が半導体製品の性能に大きく影響を与えるため、その品質に問題がないかを検査する製品をKLAが提供しています。
KLACの検査機はレーザーや電子ビーム(電子銃とよばれるものから電子を飛ばす)をウエハに当て、反射したレーザーや電子から反射面の形状を読み取り、欠陥を検知しています。

引用:KLAコーポレーション


また、上図のようにウエハの歪みも計測し、数値化および可視化する製品も提供しています。

集積回路製造工程 検査・計測機器

引用:KLAコーポレーション

集積回路とは基板上で様々な電子部品を組み合わせ、複雑な処理を実現するものを指します。
コンピュータ上の情報処理を電気的に実現するためのキーとなる部分とも言えますね。
KLCコーポレーションは集積回路製造時の不良品発見のための検査装置を提供しています。
集積回路の検査もウエハと同じようにレーザーや電子ビームによる検査を行う装置や、プラズマパターンウェーハ欠陥検査システム(原理は分かりませんでした。すみません。)と呼ばれる装置など、様々な検査装置を有しています。

検査装置に加えて計測装置も提供しています。
こちらもレーザーを使用して、集積回路の様々なデバイスパラメータをナノメートルレベルで計測できる装置を提供しています。
それぞれのデバイスパラメータの解説は割愛しますが、設計図通りに製造できているかを高精度に図るために必要な装置です。

レチクル製造工程 検査・計測機器

引用:KLAコーポレーション

まず、レクチルとはなんぞやという方が大半だと思いますので、そこから解説いたします。
レクチルとは基盤に回路を書き込むために使うもので、版画の原板のようなものをイメージしてください。
このレクチルを通して、基光を当てると、そのレクチルに描かれたパターンの通りに基板上に回路が描かれるという仕組みです。
ただし、レクチルに描かれた回路パターンと基板上に描かれた回路パターンの大きな違いはその大きさです。
実際に基盤に描かれる回路パターンより、レクチルに描かれたものの方が遥かに大きいです。
そしてこのレクチルと基盤の間に縮小レンズを挟み、レクチルを通った光が縮小レンズも通過し、基板上に光が当たる頃にはナノメートルサイズの回路パターンまで縮小されているという原理です。頭いいですね。(笑)
ビジュアルイメージで理解されたい方には、凸版印刷様のページをご覧いただくことをおススメいたします。
KLACはこのレチクルの欠陥発見用の検査機や設計図通りの寸法になっているかを計測する装置を提供しています。

パッケージ製造工程 検査・計測機器

引用:KLAコーポレーション

半導体製品におけるパッケージという言葉について始めに説明いたします。
パッケージとはその名の通り、半導体製品のコアとなる集積回路の部分を外部から保護する役割を担っています。
それに加え、もう1つの役割が外部電源からの電力供給の役割を担っています。
半導体部品は集積回路に電流を流すことで初めて機能しますが、自ら電力を生み出す機能は有していません。
そのため、外部の電源から電力をもらうことで動作しますが、その窓口となっているのがこのパッケージと呼ばれる部品です。
パッケージについてビジュアル的に理解されたい方は新光電気工業様のページをおススメいたします。
KLACはこのパッケージの検査、計測を行う装置を提供しています。

他にも半導体部品の検査、計測用ソリューションを保有していますが、長くなるため割愛いたします。

データ分析ツール

引用:KLAコーポレーション

KLACでは検査、計測機器だけでなく、それらの機器で得られたデータを集め、データ分析に用いることができるサービスを提供しています。
利用者は集められたデータを分析して、歩留まりの管理や、製造プロセスの制御方法の検討等、半導体製造に関わる工程に利用することができ、製造効率の向上に寄与します。

KLACの強みは?

ここまでで、KLACが提供している製品・サービスの理解ができましたね。
それではKLACの強みがどこにあるのかを見ていきましょう。

引用:KLAコーポレーション

上の図はKLACの21年第1四半期決算の資料から抜粋したものです。ここからKLACの強さを見ることができます。
具体的には下記のことが強みとして挙げられます。

Point
  • プロセス制御市場で過去10年間堅調な成長が続いている
  • プロセス制御市場のシェアで競合他社に4倍以上の差を付けている
  • 光学検査機市場で80%のシェアを有している

特筆すべきはプロセス制御および光学検査機市場で圧倒的トップシェアを有していることですね。
ちなみにプロセス制御とはここに限って言うと、半導体製造工場における製造工程が所望の動作となるように制御する手法を指しております。
制御技術では、制御対象の情報をセンサから読み取ることがマストであり、そのためにKLACの検査機器や計測器が使われています。

財務分析

それではKLACの財務状況を見ていきましょう!

財務分析で見るべきポイントについてはこちらの記事にまとめておりますので、この記事を読んでいるうちによく分からなくなった場合は是非ご覧ください。
このページではmacrotrendsに掲載されている情報を参考にしております。財務分析の詳細なデータがまとめられており、かつ、グラフにより、視覚的に理解しやすいためおススメです♪
財務分析では財務3表と呼ばれる、「損益計算書」、「キャッシュフロー」、「貸借対照表」の3つを見ていきたいと思います。
結論から説明しますと、KLACの財務状況は非常に良好で、特に問題になりそうな点は特に見つかりませんでした♪

損益計算書

損益計算書では売上高、営業利益率、EPSの推移を見ていきたいと思います。

売上高

引用元:macrotrends

上の図は、四半期毎の売上高の推移(上)と前年同期比の成長率(下)を示したグラフです。
これを見ると、KLACの売上高は2016年頃から増加傾向が続いていることが分かります。
これは投資する上でプラスのポイントです。

営業利益率および純利益率

引用元:macrotrends

上の図は売上営業利益率(上)と売上純利益率(下)の推移を示したグラフです。
少し見づらいですが、長期に渡ってそれそれの利益率が20%以上を維持しております。
この水準をキープし続けていられる企業は非常にレアですので、投資する上では大きなプラス要因です。

EPS

引用元:macrotrends

上の図は四半期別のEPSの推移(上)と前年同期比の成長率(下)を示したグラフです。
EPSの成長率については増減を繰り返していますが、直近1年ほどはプラス成長を維持しているので、良い傾向と判断できます。

キャッシュフロー

続いて営業CF、投資CF、財務CFについてそれぞれ見ていきましょう。

営業CF

引用元:macrotrends

上の図は営業CFの推移を示したグラフです。
増減を繰り返していますが、これは各期初からのキャッシュフローの積み上げになっているためです。

2020年に営業CFは大きく増加しておりますが、21年はそれを上回るペースで営業CFが積みあがっていることが分かります。
これは投資をする上ではプラスのポイントになります。

投資CF

引用元:macrotrends

上の図は四半期毎の投資CFの推移を示したグラフです。
基本的にはマイナスのCFになっていることから、将来に向けて投資を継続していることが分かります。
ただし、2019年に大きなマイナスのCFがあったあとは比較的緩やかなペースで投資資金を捻出している印象です。

財務CF

引用元:macrotrends

上の図は四半期毎の財務CFの推移を示しています。
これを見ると、基本的に借り入れや配当金支払いによって財務CFはマイナスを維持していることが分かります。
成長企業は財務CFがマイナスを維持することが普通ですので、この点については特に問題はありません。

貸借対照表

続いて貸借対照表では総資産の推移、負債比率、流動比率をチェックしていきたいと思います。

総資産

引用元:macrotrends

上の図は総資産の推移(上)と前年同期比の成長率(下)を示したグラフです。
これを見ると2019年頃に大きく総資産額が上昇していることが分かります。
ただし、総資産額が大きく上昇していれば必ずしも良いというわけではありません。
これは金融機関等から多額の借り入れを行っている可能性もあるためです。
その点を考慮してより詳細に見ていきましょう。

負債比率

引用元:macrotrends

上の図は負債比率を示したグラフです。
負債比率は0.6以下であれば問題のない水準であると言えます。逆に0.9以上の場合は危険水準と評価されます。
それを踏まえた上で見てみると、2015年から16年にかけて危険水準だったものの、そこから順調に負債比率を低下できており、問題ない水準を維持できていることが分かります。
現状特に問題なさそうですね。

流動比率

引用元:macrotrends

上の図は四半期毎の流動比率の推移を示したグラフです。
流動比率は流動資産÷流動負債で計算される値です。
この値が1.0を下回ると短期的な借入金の返済ができないことを意味しており、資金繰りに問題があると判断されます。
また一般的に流動比率が2.0を超えていれば、安全と言われています。
KLACの流動比率はここ数年で大きく減少しているのが心配な点ではありますが、基本的には2.0を上回っている水準で推移しているため、問題にはならないと思います。

アナリスト予測

続いて同社の将来的な収益性や株価の推移について、アナリストがどのような予測を立てているかを紹介いたします。
現在私が利用しているのは、WALLSTREETZENというサイトで、英語サイトしかありませんが、無料とは思えないほど、個別銘柄に対する詳細な分析データを見ることができます。
ちなみにこのサイトではゴールドマンサックス、JPモルガン、モルガンスタンレー、バンクオブアメリカ等、名だたる金融機関のアナリストの予測を元にした情報を提供しております。

売上高予測

引用:WALLSTREETZEN

上の図は複数のアナリストが予測した売上高予測の推移です。点線部分が予測値を表しており、一番上の点線が最も楽観的なアナリストの予測、一番下が最も悲観的な予測、真ん中がアナリスト予測の平均値です。
これを見ると、KLACは悲観的に見ても、今後も売上高が大きく成長することが見込まれているようです。

EPS予測

引用:WALLSTREETZEN

上の図はEPS(一株当たりの利益)の将来の推移を示したグラフです。
こちらも売上高と同様に継続的な成長が見込まれております。

株価予測

引用:WALLSTREETZEN

上の図はアナリストが予測する将来株価の推移を示したグラフです。
これを見ると、アナリストによって予想する株価に大きなバラつきがあります。
売上もEPSも今後上昇することが期待できるのであれば、株価も継続的に上昇しそうですが、これらの将来の成長は既に株価に織り込まれていると見るべきかもしれませんね。
今後株価が下落すると見ているアナリストは、KLACの期待値が高くなりすぎていると見ていると考えられます。

ここまでお読みいただきありがとうございました♪

まとめ

以上、KLACの銘柄分析でした。まとめると、

  • 提供する製品・サービスは圧倒的トップシェアを維持しており、製品の数も豊富に用意している
  • 財務状況は非常に良好な状態であり、さらに改善が続いている
  • 株価成長率は米国の主要指数の成長率を大きく上回っており、今後も大きな成長が期待できる
  • 今後も売上高やEPSは上昇が継続することが予測されているが、株価予測についてはアナリストの意見が割れている

といった所でしょうか。


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