「ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)」銘柄分析|ビジネスモデル、財務状況、アナリスト予測について解説します!(2021年第1四半期版)

米国株投資

はじめに

こんにちは、副業米国株投資家のMoiです。
このページでは超有名企業かつ、今なお有望な成長企業としても取り上げられるジョンソン・エンド・ジョンソン(以下JNJ)の銘柄分析をしたいと思います。
銘柄分析を行うことで、その銘柄がなぜ注目されているのかを解き明かしたいと思います。

ちなみに、これまでに私が行ってきた銘柄分析の記事は下のリンクのページに一覧としてまとめております。

企業分析結果一覧

企業概要

ジョンソン・エンド・ジョンソン(Johnson & Johnson)は医療分野において各種製品の研究・開発・製造・販売に従事する持株会社である。
同社は消費者、医薬品、医療デバイスという3つの事業区分により構成される。同社は人間の健康と幸福に関連する商品を中心に提供する。

消費者事業はベビー・ケア、口腔ケア、スキン・ケア、市販薬、女性の健康と創傷ケア市場に使用される各種製品を含む。医薬品事業は免疫学、感染症、神経科学、腫瘍学、心臓血管と代謝疾患を含む5つの治療分野を中心とする。

医療デバイス事業は整形外科、外科手術、心臓血管、糖尿病ケア及び視力ケア分野に使用される製品を含む。

引用:楽天証券

ドラッグストアなどでJNJの商品を見かける方が多いのではないでしょうか?
そのようは消費者向けの商品だけでなく、医薬品や医療デバイスにも関わっているようですね。
医療関係の情報のため、ここでは詳細の商品説明は割愛させていただきます。
もし、より詳細に調べたい方はこちらのページに製品情報が記載されております。

決算発表

まず、JNJの決算情報はこちらのサイトの情報を参考にしております。
以下、この章では、決算発表のポイントとなる箇所をピックアップして解説したいと思います。

売上高および利益

引用元: Johnson&Johnson

上の表はJNJの21年第1四半期の決算発表の資料を抜粋したものです。
まず、この表の見方ですが、
U.S.は米国単独の売上高、International(米国を除く海外の売上高)はEurope(欧州)、Western Hemisphere(米国を除く南北アメリカ大陸の国々)、Asia-Pacific(アジア太平洋地域)、Africa(アフリカ)の合計を表しています。
U.S.とInternationalを合算した値がWorldwideという項目に記されています。
この表を見ますと、おおむねすべての地域で前年同月比と比べて、売り上げを伸ばしていることが分かりますね。
Western Hemisphereのみマイナス成長になっていますが、売上高比率は小さいので、特に気にする必要はないかと思います。
この結果を見ますと、おおむね半分の売上はアメリカ以外で得ているため、収益源が分散できていることも同社の強みとなりますね。
特にAsia-Pacific, Africaにおける成長率は19.4%を記録しており、今後もこの地域で事業規模を拡大できるかが、同社の成長にとって重要なファクターとなりそうです。

引用元: Johnson&Johnson

上の図は売上高(Sales)に加え、利益(Earnings)、1株当たり利益(EPS)を前年同期比と比較したものです。

ここで言う利益が売上総利益、営業利益、経常利益、税引前当期純利益、当期純利益のどれに該当するか説明がないため、ここでは厳密な定義に触れずに進めます。
GAAPというのはアメリカの会計基準に則った方法で計算された値を意味しております。
この図を見ると、売り上げと同様に利益も成長していることが分かります。
アジアやアフリカで事業拡大を行っている場合、収益が悪化するリスクもあるのですが、同社はしっかりと利益も確保できていることが分かります。

事業別収益

引用元: Johnson&Johnson

上の図はJNJが手掛ける事業ごとの収益をグラフ化したものです。内訳は以下の通りです。

  • Pharmaceuticalが医薬品(感染症や神経系、免疫機能に関わる医薬品の販売シェアが高いようです)
  • Medical Decicesが医療器具(外科手術用器具やコンタクトレンズ販売の収益がここに含まれます)
  • Consumer Healthが消費者向け用品(スキンケアやボディケア、それから処方箋不要の一般医薬品がここに含まれます)

ちなみに、Expenses Not Allocated to Segmentsは上記事業に含まれない経費ですが、極少額なのでここでは無視しましょう。
さて、中身を見ていきますが、我々にとって身近な一般消費者向けの商品の収益は他2つの事業に比べると最も少ないことを理解する必要があります。
そして収益の大半を占めるのは医薬であることが分かりますね。
そして前期と比較してこの医薬品の収益が成長していることはプラスの要因です。
そして平均寿命が伸びれば伸びるほど、医薬品の需要が高まることを考えると、今後アジアやアフリカが成熟していく過程で、医薬品の市場が拡大することは間違いないと思いますし、それはJNJが提供する医療用デバイスや一般消費者向けの商品も該当するので、今後市場拡大が期待されるアジア、アフリカでシェアを伸ばしていけるかが、JNJの将来の成長に大きく影響すると考えます。

アナリスト予測

続いて同社の将来的な収益性や株価の推移について、アナリストがどのような予測を立てているかを紹介いたします。
現在私が利用しているのは、WALLSTREETZENというサイトで、英語サイトしかありませんが、無料とは思えないほど、個別銘柄に対する詳細な分析データを見ることができます。
ちなみにこのサイトではゴールドマンサックス、JPモルガン、モルガンスタンレー、バンクオブアメリカ等、名だたる金融機関のアナリストの予測を元にした情報を提供しております。

もし英語のサイトに抵抗がないようでしたら、ご自身でこのサイトに訪問し、詳細なデータを確認することをおススメします。(案件でも何でもないので、私には1円も入りませんが 笑)
英語サイトに抵抗があるよという方のために、このページでポイントとなりそうな項目を抜粋してご紹介させていただきます。

売上高予測

引用元: WALLSTREETZEN

まずは売上高予測です。点線部分がアナリストの予測値の推移になっており、一番上が最も楽観的な予測、一番下が最も悲観的な予測、真ん中が各アナリスト予測の平均値を表しています。
JNJの売上高予測はおおむねバラつきが少ないことが分かりますね。そして、順調に売り上げが伸びていくと予測されているのは投資対象として魅力的です。

引用元: WALLSTREETZEN

一方、競合や市場平均と比較するとどうなのかを見ていきましょう。
青い線がJNJの値、黄色い線が業界の平均(ここではネット小売業界が対象となっているようです)、水色の線が市場平均を表しています。
JNJは競合平均と比較するとやや成長率が上回る水準ですが、市場全体の平均と比べると半分以下の成長率であることが分かりますね。

引用元: WALLSTREETZEN


上述したように、成長率は市場平均を下回りますが、配当が安定していることがJNJの大きな魅力の1つです。
上の図は各期の1株当たりの配当額と配当利回りを表しています。
これを見ると配当額は毎年順調に増加していることが分かりますね。
成長率が突出していなくても、配当が年々増えていくことによる収益を見込んでいる方にはJNJは非常に魅力的な銘柄であると思います。
景気に影響されにくい医療分野であることも、安定を求める方にはおススメです。

EPS予測

引用元: WALLSTREETZEN

続いてEPS(1株当たりの利益)の予測を見ていきます。
上の図は2024年までのEPSの予測推移を表したグラフです。
これを見ると今後EPSは急激に増加することが分かります。
コロナのダメージから回復し、今後収益が大幅に回復する見込みであることを意味していますね。

引用元: WALLSTREETZEN

このEPSの将来推移について、競合平均と市場平均との比較を見てみましょう。
JNJの成長率は市場平均を上回りますが、業界平均は下回る水準にあるようです。
EPSの成長を重視する方は同じ業界でも他の企業を選択する方がいいかもしれません。

ROE予測

引用元: WALLSTREETZEN

上の図はROE:自己資本利益率と呼ばれているもので、企業の利益を自己資本(総資産から金融機関から借り入れた負債(他人資本)も含めた調達金額を差し引いた金額)で割った値です。
これは株主が出資した投資額から、どれだけ効率良く利益を生み出しているかを判断する際に目安となる指標です。(自己資本には他の資産も含まれるので、厳密には一致しませんが)
このROEはコロナ禍においては市場平均よりも遥かに少ない水準にあったようです。また、業界平均に比べると遥かに少ないことから、将来の競争力低下に陥るリスクがあることが懸念点として挙げられるかと思います。

株価予測

引用元: WALLSTREETZEN

続いて株価の将来推移の予測を見ていきましょう。
上の図がアナリストが示した株価予測のグラフです。
これを見ると、楽観的、悲観的な株価それぞれを見ても、将来株価予測のバラツキが概ね小さいことが分かります。
悲観的にみても今後の株価は上昇する見込みであることが分かりますね。

結局株価は買いなの?

引用元: WALLSTREETZEN

上の図は、今その株が買いなのか?売りなのか?示したインジケーターのようなものだと思ってください。
このサイトの親切な所は、Strong Buy(強く買い)からStrong Sell(強く売り)までの5段階評価のうち、各評価に何人のアナリストが票を入れているかが分かる点です。
これを見ると、すべてのアナリストがBuy(買い)またはStrong Buy(強く買い)を選択、さらに40%のアナリストが強く買いを進めています。
とは言え、アナリストも人間なので、過信は禁物です。投資は自己責任で行いましょう。

気になるニュース

昨今のJNJのニュースですが、やはりコロナウィルスのワクチン関連の出来事が多く。特にネガティブなニュースが多いです。
以下にその例をいくつか挙げてみます。

製造上の問題や血栓の問題が取り上げられることが多く、株価下落要因になっていると思われます。
とはいえ、これまで命を預かる事業を続けてきた企業ですので、これらの問題は短期的なものと思われますので、むしろ今は買い時と捉えてもいいのではないかと思います。

株価チャート

まとめ

以上、JNJの銘柄分析でした。まとめますと、

  • 医薬品事業の収益が最も大きく、今後アジアやアフリカでの事業拡大ができるかが、今後の成長にとって重要になる。
  • 今後も売上や利益の成長も見込まれており、アナリストからの評価は強い買いとなっている。ただし、成長率は業界平均を下回る見込み。
  • コロナウィルスワクチンは製造上の問題や患者の血栓が発生することが取り沙汰されており、短期的なリスク要因になっている。

といったところでしょうか。

皆様にとって本記事が有益な情報になっておりましたら幸いです。

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