【顧客数5000万超え!最強の会計サービス企業】「Intuit(INTU) 」銘柄分析|ビジネスモデル、財務状況、アナリスト予測について解説します!(2021年第1四半期版)

米国株投資

はじめに

こんにちは、米国株投資家のMoiです。
このページではIntuit (INTU)の銘柄分析を紹介しています。
銘柄分析を行うことで、その銘柄がなぜ注目されているのかを解き明かしたいと思います。

ちなみに、これまでに私が行ってきた銘柄分析の記事はこちらのページに一覧としてまとめております。
また、このページの銘柄分析は私、Moiが独自の観点で行ったものであり、分析内容も個人的見解ですので、その点についてはご承知おきください。

この記事を読むことで、

  • この企業がどのようなビジネスを展開しているかが理解できる
  • 決算発表を見ることで、この企業の経営状況を把握できる
  • アナリストが予想する株価を見ることで、この企業への投資判断の参考にできる

ちなみに、これまでに私が行ってきた銘柄分析の記事は下のリンクのページに一覧としてまとめております。

それでは見ていきましょう!!

企業概要

Intuitは消費者および中小企業、自営業者向けに会計の管理および法規順守のための製品・サービスを提供している企業です。
また、会計士向けに専用のプロダクトも提供しています。
これらのサービスにより、顧客はより良い金銭管理を行うことができ、債務の減少や税務手続きの簡便化、払い過ぎた税金の払い戻しの最大化等に貢献します。

引用:Intuit

上図はIntuitの売上比率を示した表です。
‘Small Business & Self-Employed’は中小企業および自営業者向け

‘Consumer’は一般消費者向け

‘Strategic Partner’は会計士向け

を指しています。
これを見ると、基本的には中小企業および自営業者向けおよび一般消費者向けが収益の大半を占めているようです。
顧客数は5000万を超え、2020年度の77億ドルを超えました。
従業員は約10600人で米国、インド、カナダ、イギリス、イスラエル、オーストラリア等にオフィスがあります。
創業は1984年で、1993年に上場しました。

主なサービスに「turbotax」、「quickbooks」、「mint」の3種類があります。
それぞれのサービスについて見ていきましょう。

turbotax

turboxは個人向けのタックスリターン(米国版確定申告)を行う際のサポートツールです。

引用:turbo tax

上図はturboxを利用する際の料金プランです。
細かい説明省きますが、無料版から、対応するサービスに合わせてソフトウェア利用のための料金が異なるようです。

引用:turbo tax

加えて、タックスリターンの手続きを自分一人で行うことに不安がある方向けに、プロのサポートが受けられるサービスも選択できます。
サポート無しのサービスに比べると高額ですが、サポートありの方が高いレビューを得ているため、付加価値のあるサービスとなっているようです。

quickbooks

quickbooksとは企業向け会計サービスを提供するソフトウェアです。具体的な機能としましては、

  • 原価・経費計算
  • 請求書作成・オンラインでの支払い
  • リアルタイム在庫管理
  • 契約企業管理

続いて、これらのサービスの料金体系を見ていきましょう。

引用:quickbooks

上の図はquickbooksの料金体系の一覧です。
緑色で書かれた金額は最初の3か月の料金で、4か月目からは2倍の料金になることに注意しましょう。
当然ではありますが、月額料金が高いほど多くのサービスを利用できます。
一部例を挙げますと、

  • ‘Essentials’のサービスでは請求書作成や支払いの機能が追加されます。
  • ‘Plus’では在庫管理機能が追加されます。
  • ‘Advanced’はKPI分析機能が追加されます。

KPIとは重要業績評価指数とも呼ばれ、組織が設定した目標に特定の業績指標を利用し、目標の達成状況を可視化するための手法です。
詳細を説明すると、長くなってしまうので、詳細は割愛いたします。

mint

引用元:mint

mintとは個人向け財務管理アプリです。家計簿アプリといった方がイメージが湧きやすいかもしれませんね。
このアプリでできる主な機能は、

  • 銀行口座、クレジットカード、証券会社と連携して、資産を一括管理
  • 請求書やサブスクリプションによる出費を一括管理
  • 予算設定機能により、節約状況を可視化
  • より賢い節約方法や支払い方法、負債の返済方法を提案
  • 個人ローン

といったものが挙げられます。
ちなみに、このアプリ自体は無料で利用することができます。

成長戦略

ちなみに今後の成長戦略としては、AI技術の導入を計画しているようです。
詳細は不明ですが、機械学習、知識工学、自然言語処理等を活用して、既存の製品・サービスのさらなる機能向上を検討しているようです。

財務分析

それではIntuitの財務状況を見ていきましょう!

財務分析で見るべきポイントについては以下の記事にまとめておりますので、この記事を読んでいるうちによく分からなくなった場合は是非ご覧ください。


財務分析ではmacrotrendsというサイトに掲載されている情報を参考にしております。財務分析の詳細なデータがまとめられており、かつ、グラフにより、視覚的に理解しやすいためおススメです♪
財務分析では財務3表と呼ばれる、「損益計算書」、「キャッシュフロー」、「貸借対照表」を確認し、加えて、経営指標と呼ばれるものに含まれる、ROE、ROAについても見ていきたいと思います。

損益計算書

損益計算書では売上高、営業利益率、EPSの推移を見ていきたいと思います。

売上高

引用元:macrotrends

上の図は、四半期毎の売上高の推移(上)と前年同期比の成長率(下)を示したグラフです。
これを見ると、周期的に売上高の増減が繰り返されていることが分かります。
これは恐らく個人がタックスリターンを行うタイミングで、多くの人がturbo taxのアプリを利用したためではないかと考えられます。
各年の第2四半期に売上高が大きくなっているのもタックスリターンのタイミングと合います。
また、前年同期比からの成長率を見ると、概ねプラス成長が続いています。
これは投資する上ではプラスのポイントになります。

営業利益率および純利益率

引用元:macrotrends

上の図は売上営業利益率(上)と売上純利益率(下)の推移を示したグラフです。
これを見ると2016年第2四半期以降、概ね20%以上の利益率を維持していることが分かります。
一般的には利益率が10%を超えていれば十分と言われる水準ですので、高い利益率を維持し続けていることも投資をする上ではプラス要素ですね。

EPS

引用元:macrotrends

上の図は四半期別のEPSの推移(上)と前年同期比の成長率(下)を示したグラフです。

EPSについては、売上高と同じく一定の周期性がありますね。
前年同期比の成長率で見ると、バラつきはあるものの、プラス成長を続けている期が多いという印象です。
ただし、このEPSの推移からは投資する上でプラスともマイナスとも判断できないというのが私の感想です。

キャッシュフロー

続いて営業CF、投資CF、財務CFについてそれぞれ見ていきましょう。

営業CF

引用元:macrotrends

上の図は営業CFの推移を示したグラフです。
増減を繰り返していますが、これは各期初からのキャッシュフローの積み上げになっているためです。
これを見ると営業CFは毎年順調に成長を続けていることが分かります。
21年度第3四半期は既に昨年度の第4四半期の値を超えているので、今年度も大きな成長を達成することは間違いないですね。

投資CF

引用元:macrotrends

上の図は四半期毎の投資CFの推移を示したグラフです。

これを見ると、直近2四半期に大きなマイナスを記録していることが分かります。
今後の事業拡大への巨額の投資(もしくは買収?)と考えられますので、今後のIntuitのビジネス展開が楽しみです♪

財務CF

引用元:macrotrends

上の図は四半期毎の財務CFの推移を示したグラフです。
これを見ると、基本的にはマイナスが続いているため、借り入れを継続しているようですね。
営業CFを大きく積み上げているため、財務CFのマイナス継続は問題ないでしょう。

貸借対照表

続いて貸借対照表では総資産の推移、負債比率、流動比率をチェックしていきたいと思います。

総資産

引用元:macrotrends

上の図は総資産の推移(上)と前年同期比の成長率(下)を示したグラフです。
これを見ると2019年頃から大きく総資産額が上昇しており、プラス成長がずっと続います。
ただし、借入による資産増の可能性もあるため、その点に注意しながら詳細を見ていきましょう。

負債比率

引用元:macrotrends

上の図は一番上が四半期毎の長期負債、真ん中が自己資本、一番下が負債比率を表しています。
負債比率は0.6以下であれば問題のない水準であると言えます。逆に0.9以上の場合は危険水準と評価されます。
基本的には負債比率は0.6を下回っており、良好な経営状況と言えます。
また、総資産が増加しているのも、自己資本の増加によるものであることが分かるため、これもプラス要因です。

流動比率

引用元:macrotrends

上の図は一番上が四半期毎の流動資産、真ん中が流動負債、一番下が流動比率を表しています。

流動比率は流動資産÷流動負債で計算される値です。
この値が1.0を下回ると短期的な借入金の返済ができないことを意味しており、資金繰りに問題があると判断されます。
また一般的に流動比率が2.0を超えていれば、安全と言われています。
グラフを見てみると、2.0を下回っていることが多いようです。
一時的に1.0を下回ることもあり、手元資金が不足する可能性が高いところがIntuitの欠点として挙げられます。

経営指標

続いて、経営指標と言われる項目で、代表的な指標であるROEおよびROAについて見てきましょう。

ROE

引用元:macrotrends

上の図はROEの推移をグラフにしたものです。
ROEは10%以上であれば問題ない水準、20%を超えていれば優秀な水準と言われております。
グラフを見てみると、安定して20%を超えておりますので、非常に優秀な水準であることが分かります。

ROA

引用元:macrotrends

上の図はROAの推移をグラフにしたものです。
ROAは5%以上であれば問題ない水準、さらに言うと、ROEと大きな乖離がないことが重要です。

グラフを見てみると、直近のROAは20%を超えており、ROEとの乖離も小さいことから、非常に優秀な水準にあります。

株価と配当

引用元:macrotrends

上の図は、1番上が株価、真ん中が一株当たりの配当額、一番下が配当利回りを表したグラフです。
株価は上昇していることはもちろん、配当額も順調に増加していることが分かります。
ただし、配当利回りを見てみると、減少傾向になっていることが分かりますね。
この点については、問題点というよりは、今後もさらに配当金が上昇する可能性が高いと見れます。

アナリスト予測

続いて同社の将来的な収益性や株価の推移について、アナリストがどのような予測を立てているかを紹介いたします。
現在私が利用しているのは、WALLSTREETZENというサイトで、英語サイトしかありませんが、無料とは思えないほど、個別銘柄に対する詳細な分析データを見ることができます。
ちなみにこのサイトではゴールドマンサックス、JPモルガン、モルガンスタンレー、バンクオブアメリカ等、名だたる金融機関のアナリストの予測を元にした情報を提供しております。

売上高予測

引用:WALLSTREETZEN

上の図は複数のアナリストが予測した売上高予測の推移です。点線部分が予測値を表しており、一番上の点線が最も楽観的なアナリストの予測、一番下が最も悲観的な予測、真ん中がアナリスト予測の平均値です。
これを見ると、Intuitは悲観的に見ても、今後も売上高が大きく成長することが見込まれているようです。

EPS予測

引用:WALLSTREETZEN

上の図はEPS(一株当たりの利益)の将来の推移を示したグラフです。
こちらも来期は一度落ち込みが予想されるものの、その後は売上高と同様に継続的な成長が見込まれております。

株価予測

引用:WALLSTREETZEN

上の図はアナリストが予測する将来株価の推移を示したグラフです。
これを見ると、アナリストによって予想する株価に大きなバラつきがあります。
売上もEPSも今後上昇することが期待できるのであれば、株価も継続的に上昇しそうですが、これらの将来の成長は既に株価に織り込まれていると見るべきかもしれませんね。
今後株価が下落すると見ているアナリストは、Intuitの期待値が高くなりすぎていると見ていると考えられます。


ここまでお読みいただきありがとうございました♪

まとめ

以上、Intuitの銘柄分析でした。まとめると、

  • Intuitはタックスリターン向けソフトを提供している性質上、売上高に周期的な波がある
  • 財務状況は非常に良好であり、投資対象としては非常に魅力的。ただし、流動比率がやや低めである点に注意が必要。
  • アナリスト予測では今後も売上高やEPSが継続して成長する見込みとなっているが、株価予想については意見が割れている点に注意が必要。

といった所でしょうか。


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