【投資初心者必見】銘柄の財務諸表を理解して投資戦略に差を付けよう!

米国株投資

この記事では企業の財務諸表を確認する上で私が注目している観点について解説したいと思います。ちなみに財務諸表は、

  • 損益計算書(PL)
  • バランスシート(BS)
  • キャッシュフロー(CF)

の3つの要素で構成されております。
財務諸表は企業の通信簿とも言われ、特に個別株の長期投資においては財務諸表で健全な経営を維持しているかを確認することが非常に重要になります。
ぞれぞれの財務表のの役割は以下で個別に解説いたしますので、投資の際のご参考になさってください♪

損益計算書(PL)

損益計算書とは企業の四半期や年間で区切った中での売上や費やした費用、そしてどれくらい儲けたかを記載したものです。
企業の経営状況を判断するために確認する情報です。
以下では私が損益計算書を見る上で特に重要と考えている項目について解説したいと思います。
ちなみに重要か否かは私がこれまで勉強してきた中で個人的に重要と判断したものですので、他の方々とは意見が異なることがありますが、その点はご了承くださいm(_ _)m

売上高

売上高がどれくらいの大きさになるかは、会社の規模によって異なるため、一概にこうだとは言い切れませんが、投資の観点で非常に重要になのは、売上高が各年もしくは各四半期毎に順調に成長を続けているかです。
これら2つが順調に成長している場合、注目企業として投資資金が集まりやすくなり、結果株高になりやすいです。

営業利益率

営業利益率はその企業が本業でどれだけ効率よく利益を生み出せているかを示す指標です。
これについては高ければ高いほどいいですが、どの程度の利益率が出ていれば高いと判断できるかは、業界によって異なりますので、一概に断言はできません。
どこかで各業界の平均の営業利益率がどれくらいかを調べた記事を出してもいいかなと思っています。

EPS

EPS(Earnings Per Share)とは1株当たりの当期純利益を意味しており、下式で計算されます。

EPS = 当期純利益 ÷ 総株式発行数

なぜ株式数で割るかというと、仮に純利益が増加したとしても、増資のために株式発行数が増加している場合、EPSが増えるとは限らないからです。
株主への配当は当期純利益から捻出されるため、このEPSが高いほど、多くの配当が期待できます。
そのため、配当を目当てとしている投資家ほどこのEPSを重視するはずです。
成長企業では配当無しというのはよくあります。そういった企業ではEPSは見る必要があるかというとそうでもありません。

EPSはその期の値だけを見るのではなく、これまでの成長率も重要になります。
EPSが上昇しているということは、それだけ収益性が高まっていることを意味しておりますので、成熟企業でも成長企業でも、投資する場合重要なポイントになります。

また、単に成長しているだけではなく、コンセンサス予想(アナリストや専門家の予想)を上回っているか否かも重要な観点です。
特に成長株では将来の成長を大きく株価に織り込んでおり、その将来を計る指標としてコンセンサス予想が用いられております。
このコンセンサス予想よりも、実際の決算が良い場合、株高になることが多く、逆の場合は株安になることが多いです。(マクロトレンドの影響もあるので、必ずそうなるとは言い切れません。)
そのため、企業が株高を維持するためには継続してコンセンサス予想を上回る必要があります。

貸借対照表(BS)

貸借対照表は別名バランスシートとも呼ばれ、企業が抱えている負債・純資産・総資産の内訳を示したものです。
負債はその会社が金融機関等、他から借り入れた資産を指します。
純資産は自己資本とも言われ、返済する必要のない資産を指しており、株式発行によって得られた資産もここに属します。
総資産はざっくりと言うと、負債と純資産の合算値です。

自己資本比率および負債比率

自己資本比率は、
自己資本比率(%)= 純資産(自己資本) ÷ 総資産 × 100
で計算される値で、資産全体の中で、返済する必要のない資産がどれくらいの比率を占めるかを示した指標です。
この値が低い場合、他人の資本に依存した状態で経営を続けている状態となっており、経営状況が危険な企業として判断されます。
一概には言えませんが、概ね自己資本比率が40%以上であれば、問題なし。10%以下であれば危険信号という風に見られることが多いようです。ただし、個人的には40%, 10%にそこまで固執する必要はないかと思います。どちらかというと業界毎の水準をチェックした方がいいと考えています。

逆に負債比率という見方もあります。負債比率は、

負債比率(%) = 他人資本 ÷ 総資産 × 100

もしくは

負債比率(%) = 100 - 自己資本比率

という計算で算出できます。
また、その期の水準を満たしているか否かを見るだけでなく、これまでの推移を見ることも重要です。仮に自己資本比率が40%を超えている場合でも、期を追う毎にその比率が低下し続けている場合は、将来的に危険な水準になるのでは?と判断できます
また、現状自己資本比率が低い場合でも各期毎に順調に上昇していれば将来的には問題ない水準に達するのではという見方もできます。

流動比率

資産と負債をもう少し細かく見ると、流動資産と流動負債という項目が書かれています。
流動資産とは短期間(概ね1年以内)に現金化できる資産、流動負債は短期間に返済する必要のある借金を意味しております。
そして流動比率とは、
流動比率(%) = 流動資産 ÷ 流動負債 × 100

で計算される値で、返済しなければならない借金に対して、現金化できる資産をどれだけ余裕がある状態で保有しているかを意味しております。
これが100%を下回った場合、その企業は短期間に返済に充てるための現金が用意できないことになります。
別の金融機関から別途お金を借りて、そのお金で返済することもできますが、経営状況としては危険な状況になっていますし、企業の信頼性は低下します。
流動比率は概ね200%以上あれば安全な水準と言われております。

キャッシュフロー(CF)

キャッシュフロー(以下CF)とはその企業の資金の流れを見るためのものです。
ここで言う資金とは現金および現金同等物を指します。現金同等物とはデロイトトーマツによると、容易に現金に換金でき、かつ、変動制の少ない資産を指します。株式は変動が大きいと判断され、現金同等物には含まれないようです。現金同等物の例として、取得日から満期日又は償還日までの期間が3か月以内の短期投資である定期預金、譲渡性預金、コマーシャル・ペーパー、売戻し条件付現先及び公社債投資信託があるようです。
資金の流れとは以下3つのことを指します。

  • 入金(キャッシュ・イン)
  • 出金(キャッシュ・アウト)
  • 現預金残高



なぜ資金の流れをみるのにCFが必要かと言いますと、損益計算書に記載されている売上高の金額がすぐに現金として企業に入金されているわけではないからです。これは売掛金といって、商品・サービスを販売して、実際の入金は後日行われるもので、ツケのようなものをイメージすると分かりやすいかもしれません。
逆に経費に計上している中で、その企業が仕入れの際に、支払いは完了していないという項目も含まれていることがあります(買掛金といいます)。
賃借対照表も現金および現金同等物以外のものを、その資産価値に応じて現金に換算した値を合算していますので、純粋な資金の流れを見るためには、このCFシートが必要になるわけです。
そのCFにも様々な種類があり、それぞれで重要だと思うポイントをここでは説明したいと思います。
ここでも重要か否かは個人的主観になりますので、その点、ご了承ください。

営業活動によるCF

営業CFとは本業の営業活動に関わる資金の流れを見るためのものです。この資金の流れに関わる主な項目は、

  • 商品・サービスの売上(キャッシュ・イン)
  • 原材料の仕入れ(キャッシュ・アウト)
  • 経費の支払い(キャッシュ・アウト)

等が挙げられます。
基本的にこの営業CFはプラスであることが望ましいです。それは、仕入れや経費に対して、しっかりと儲けを生み出せていることを意味しており、これがマイナスであれば、本業で儲けを出せていない場合や、販売した商品の対価であるお金を回収できていないことを意味しているからです。
特に注意が必要なのは、会社の純利益がプラスだったとしても、営業CFがマイナスの状態です。
これは、売掛金が入金されていない、もしくは、買掛金によって多額の出金が行われたということが考えられます。
本業でマイナスの資金繰りになっている状況が何期も続いている場合は、注意が必要です。
また、これまでの営業CFの推移を見ることも重要です。最低でも一定の水準を維持しているか、増加傾向であることが好ましいです。

投資活動によるCF

投資CFとは本業以外の活動によって生じる資金の流れを見るためのものです。主な項目としては、

  • 固定資産の取得(キャッシュ・アウト)や売却(キャッシュ・イン)
  • 有価証券の取得(キャッシュ・アウト)や売却(キャッシュ・イン)
  • 定期預金の預け入れ(キャッシュ・アウト)や払い戻し(キャッシュ・イン)
  • 貸付金(キャッシュ・アウト)や貸付金の回収(キャッシュ・イン)

が挙げられます。貸付金のCFは金融機関の財務分析を行う時以外は、あまり見ることはないかと思います。
特に固定資産の部分では、今後の事業継続や拡大のために継続的な設備投資を行うための出金が伴うことが大半です。
そのため、多くの企業で投資活動におけるCFはマイナスになっていることが多く、むしろ成長企業においてはマイナス状態が続いている方が好ましいです。(営業CFや財務CFとの兼ね合いもあるので、一概に全ていいとは言い切れませんが。)
ただし、営業CFで増えた資金に比べて、設備投資費用が遥かに大きい状況が続いた場合、資金繰りの悪化につながるため、投資CFは単体でみるのではなく、営業CFとセットで見ることをおススメいたします。
また、注意が必要な点は、定期預金に入金した場合も投資CFがマイナスになりますが、この場合、将来への投資には繋がりにくいため、定期預金の項目には目を配る必要があります。

財務活動によるCF

財務CFは企業が営業活動継続のために行う資金調達に関わるキャッシュの流れを見るためのものです。項目としては、

  • 金融機関からの借り入れ(キャッシュ・イン)や返済(キャッシュ・アウト)
  • 新規株式発行(キャッシュ・イン)
  • 自社株買い(キャッシュ・アウト)、売り(キャッシュ・イン)
  • 配当金支払い(キャッシュ・アウト)

そして、この財務CFはプラスだから良い、だとか、マイナスだから良いというものではありません。
企業が成長局面の場合は、事業拡大のために積極的に資金調達を行い、財務CFはプラスになります。
逆にこれまでの投資を回収する局面では、調達した資金の返済のために財務CFはマイナスになります。

財務CFで注意しなければならないのは、金融機関の貸し渋りや、急な返済を求められるによって資金調達に苦労していないかという点です。例えば、

  • 営業CFがこれまでと比較すると、大きく減少したにも関わらず、財務CFも減少している
  • これまで財務CFがプラスで推移していたのに、プラス幅が大きく減少している、もしくはマイナスに転じている

このような点に目を配る必要があります。

経営指標

続いて経営指標について説明したいと思います。
経営指標とは企業の経営状態の数値化を行い、その良し悪しを一目で分かるようにしたものです。
経営指標には様々な種類がありますが、ここでは私が特に重要と考えるROE, ROA, ROIについて説明したいと思います。

ROE

ROEとは「Return On Equity:自己資本利益率」の略で、下式で計算されます。

ROE(%) = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100

ROEはその企業が自己資本を利用していかに効率よく利益を生み出せているかを表している指標です。
一般的にこの値が高いほど良いと書かれていますが、一概にそうとは言い切れません。
それは、自己資本と比べて、遥かに多くの他人資本を調達している場合、見かけ上ROEを高くすることができます。
そのため、次に説明するROAとセットでチェックする必要があります。

ROA

ROAとは「Return on Assets:総資本利益率」の略で、下式で計算されます。

ROE(%) = 当期純利益 ÷ 総資本 × 100

総資本とは自己資本+他人資本なので、ROEとの違いは他人資本を含めた比率化否かということになります。
他人資本を含めるため、ROA≦ROIという関係になります。
ROIとROAを用いて投資効率を確認する際のポイントは、

  • ROIが基準となる水準を満たしているか(人によって意見は分かれるが概ね10%以上であれば問題なしと判断することが多いようです)
  • 他人資本を含めたROAがROIと比較して、大幅に小さな値になっていないか

といった点に注意が必要です。

以上、財務分析でポイントとなる項目について解説させていただきました!


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ちなみに私のブログでは色々な企業の銘柄分析を行っており、その中で財務分析を行っております。
下のリンク先に銘柄分析を行った企業リストが掲載されておりますので、併せてお読みください♪
ただし、古い記事については上記の項目通りに分析を行えておりませんが、その点はご了承くださいm(_ _)m

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