恒大集団(Evergrande)の動向まとめ

米国株投資

恒大集団(Evergrande)とは?

恒大集団(Evergrande)は不動産の開発、不動産投資、不動産管理と他の事業という4つの事業区分により構成される。他の事業は不動産建設、ホテルと他の不動産開発関連サービスの提供、保険とファスト消費者製品事業に従事する。同社は子会社を通じて、ミネラル・ウォーターの生産と食品生産に従事する。

ロイター

ちなみに不動産事業の規模では中国第2位に位置するほど巨大な企業です。
ロイターの記事によると、恒大集団の許会長は2017年の中国長者番付で首位になったことがあるほど、同社の経営は順調だったこともありました。

今何が起こっている?

ブルームバーグの記事では、恒大集団をめぐる動向について、以下のようにまとめています。

極めて深刻な資金難に陥っている同社の資産運用商品を購入した7万人を超える投資家が損失や償還遅延に見舞われており、各地の同社オフィス前では抗議活動が繰り広げられている。恒大が関与する住宅の建設も止まりつつあり、100万人余りの購入者は途方にくれるばかりだ。

ブルームバーグ

この恒大集団が債務不履行でデフォルトになった場合、関連企業も連鎖倒産する可能性があり、リーマンショックの再来になるのではないかと危惧する人も多いです。

「債権者が債権回収に乗り出せば資産の投げ売りに繋がり、住宅価格は打撃を受ける。サプライチェーン全体の利益率は圧迫され、資本市場でのパニック売りも招くだろう」 とのことです。

既に1年前から異変が起きていた

少なくとも1年ほどまえから恒大集団に異変は起きていました。
ロイターの記事によると、売上目標達成のために不動産価格を30%値引きし、無理のある経営を行っていたようです。
この時点で同社は同業他社に比べると遥かに高い債務比率となっており、資金繰りは少なくともこの時点で非常に厳しい状況になっていたことが分かります。
ブルームバーグの記事によると、いくつかの銀行はこの時点で、 恒大集団への融資を減らす動きを取っていたようです。

この時は投資家が 恒大集団に投資した資金を買い戻さないように合意したり、社債の償還や利息の支払いを遅延させる等して、資金難になることを回避したようです。

21年7月頃になってデフォルトリスクが再燃

ブルームバーグの記事によると、国務院の金融安定発展委員会(FSDC)の当局者が6月下旬に北京で恒大集団の創業者、許家印氏 と接触し、恒大の債務問題をできるだけ早期に解決するよう促していたという情報を受け、恒大が中国経済にシステミックリスクを及ぼすのではないかと当局が懸念を強めていることを示唆していると市場は受取りました。
その結果、同社の株価、社債価格共に大きく値下がりし始めました。

この下落に対し、広大集団は特別配当を出すことにより、市場の不安を解消しようとしたのですが、その後、特別配当も急遽中止されることとなり、更に市場の不安を煽り、更に株価が下落しました。(ソース

21年8月に個人による恒大集団の社債購入を制限、会長も辞任

ブルームバーグの記事によると、8月に現地通貨建て社債を個人投資家が購入できなくなりました。
ノムラ・インターナショナル(香港)のクレジットアナリスト、アイリス・チェン氏は「個人投資家の参加を制限し将来の再編に備える」一歩かもしれないと述べていることから、市場内でデフォルトリスクが高まっていることが本格的に懸念され始めました。
ちなみに9月16日時点で、社債購入は期間投資家を含め、完全に制限されることが発表されました。(ソース
加えてこちらの記事によると、同月、資金繰りの悪化を受けて創業者、許家印氏が本土部門会長を辞任し、その情報が広まると、更に株価が下落しました。

金融規制当局による恒大集団の資産売却が本格的に始まる

こちらの記事によると、中国の金融規制当局は恒大集団の財務状況改善のために、同社の保有する不動産等の資産の売却を継続的に推し進める意向であることが分かりました。
この時点で銀行やサプライヤー、住宅購入者への負債が計3000億ドル(約33兆円)にも上っており、中国全土を揺るがしかねない規模の負債を抱えていることが分かります。

投資家の抗議活動が本格化する

こちらの記事によると、

未払いとなっている資産運用商品(WMP)、いわゆる理財商品の返金を求める多くの人が詰めかけ、13日夜には警察が出動する事態となった。財新が報じたところによれば、12日時点で抗議者は数百人に上っていた。

ブルームバーグ

さらに、 恒大集団内部の社員からも大きな反発が起きており、いよいよ同社の経営状況が末期状態になっていることを感じさせます。

海外の金融機関も恒大集団の再建を大量保有

新興国市場債への投資に特化した英資産運用会社アシュモア・グループは極めて多くの同社社債(約440億円)を保有しており、ブラックロックとUBSグループ、HSBCホールディングスも中国恒大債を大量に保有していることが分かっており、 恒大集団がデフォルトした場合、これらの企業から海外にも影響が波及していくと見られます。

以上、追加の情報がありましたら、随時更新いたしますm(_ _)m

 

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