中国恒大集団をめぐる最新動向まとめ第2報

米国株投資

恒大集団(Evergrande)とは?

恒大集団(Evergrande)は不動産の開発、不動産投資、不動産管理と他の事業という4つの事業区分により構成される。他の事業は不動産建設、ホテルと他の不動産開発関連サービスの提供、保険とファスト消費者製品事業に従事する。同社は子会社を通じて、ミネラル・ウォーターの生産と食品生産に従事する。

ロイター

ちなみに不動産事業の規模では中国第2位に位置するほど巨大な企業です。
ロイターの記事によると、恒大集団の許会長は2017年の中国長者番付で首位になったことがあるほど、同社の経営は順調だったこともありました。

下の記事にここ1年くらいの同社のデフォルトをめぐる動向をまとめておりますので、まずはそちらをご覧いただいた方が分かりやすいと思います。

中国政府介入で 恒大集団デフォルトリスク低減、株価上昇

中国の金融規制当局は、深刻な資金難が続く不動産開発会社、中国恒大集団に対して幅広い指示を発した。建設中の物件を完成させることと個人投資家への債務を返済することに集中的に取り組むとともに、ドル建て社債で目先のデフォルト(債務不履行)回避に全力を尽くすよう求めた。

Bloomberg

中国政府がこの問題に介入することが分かり、市場としては安心材料となったようです。
ただし、中国政府は連鎖倒産による、経済全体の冷え込みを防ぐことが目的なはずのため、恒大集団自体の存続が保証されたわけではないことに注意が必要です。

この日、恒大集団の株価は32%上昇したと話題になっていますが、これまでの株価の落ちっぷりからすると、微々たる上昇です(笑)

中国政府は建設中の住宅の建設を遅らせたくない

中国政府が中国恒大集団の銀行口座の管理を強化した。同社が資金を債権者への支払いに回すことなく、未完成の住宅プロジェクトの完工を優先させるようにするためだ。

Bloomberg

建設中の住宅には、すでに入居予定者が、その物件の購入費用を支払っており、住宅が完成できなくなると、現在の恒大集団には、購入費用を返済する資金力もありませんし、他の建設中の住宅でも、同じことが起きるのではないかという懸念が伝搬していきます。
中国政府はこうした不安が広がることを懸念し、投資家への返済よりも、住宅建設が滞りなく行われることを優先しているようです。

恒大集団の別のビジネスに影響が波及

中国不動産開発大手、中国恒大集団の電気自動車(EV)部門、中国恒大新能源汽車集団の株価が24日、一時23%下落。従業員の一部への給与支払いが滞り、工場設備の納入業者への支払いも遅れているとブルームバーグが報じたことが嫌気されている。

Bloomberg

特に驚くべきことではありませんが、同社の不動産ビジネス以外も資金繰りに困っている状況です。
同社の自動車部門は依然から、他社に売却しようと考えているようですので、それが実現すれば手元資金も増え、安心材料。逆にいつまでも買収先が決まらない場合は、お荷物状態が続くため、マイナス要因です。

不動産セクター全体が下降局面にある

ダーク・ウィラー氏ら同行アナリストは23日付の「中国不動産の弱気相場」と題したリポートで、「秩序だった債務再編でも、中国不動産セクターは下振れ圧力に見舞われる公算が大きいことは明らかなようだ」と予想。

Bloomberg

これが本当だとすると、かなり恐ろしい事態だと考えます。
まるでバブル崩壊時の日本ではないかと、連想してしまいますよね。
恒大集団のデフォルトリスクが低減しても、第2、第3の不動産開発会社のデフォルトリスクが頻発する状況になった場合、中国当局も手が回らくなった時が本当に危ないタイミングだと考えた方がよさそうです。

中国政府が地方政府に恒大集団の破綻に備えるよう指示

当局者らによると、地方政府への指示は「起こりうる嵐に備えよ」という意味合いのもの。地方レベルの政府機関と国有企業は、中国恒大が秩序立った問題解決ができない場合に最後の瞬間にのみ介入するよう求められているという。

Bloomberg

とあるように、中国政府自身も政府が介入したとしても、同社の破綻リスクは依然として残っているというスタンスです。
このことからも、同社の資金繰りに問題がないか、今後も注視し続ける必要があります。

債券利払いには30日の猶予期間がある

中国恒大は計8350万ドル(約92億円)相当のクーポン支払いを実行した兆しを見せていない。これにはデフォルト(債務不履行)が宣言される可能性の前に、30日間の猶予期間が設けられている。

Bloomberg

この記事を読んだ時の感想としては「猶予期間あるんかい!」という印象でした(笑)
メディアは23日の締め切りについて、散々騒いでいましたが、恐らくこの猶予期間について知っていた上での報道でしょうね。踊らされました(笑)
とはいえ恒大集団のデフォルトリスクのタイムリミットが23日からの30日間に、伸びただけですので、リスクは依然として残っていると認識すべきです。

まとめ

以上の通り、中国政府の介入により、ひとまず恒大集団がいますぐデフォルトになるというリスクは遠のきました。
しかし、利払い期限が伸びているだけで、依然としてリスクが残っていることには注意が必要です。
リスクが顕在化した際に、キャッシュポジションを増やすのか、リスク資産を買い増しするのかは、あなた次第ですが、慌てないように、予め投資戦略を立てておいた方がいいかもしれませんね。

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