EUや英国の中銀総裁の発言にも注目!:”経済指標で見る米国市場の動向~21年9月27日発表編~

米国株投資
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はじめに

このページでは経済指標の最新情報をチェックし、米国市場の経済トレンドを数値で確認できることを目的としたページです。
基本的には1日前の稼働日に発表された最新の経済指標の内容をチェックしていきたいと思います。

米国:コア耐久財受注 ( 重要度:★★)

コア耐久財受注とは米商務省経済分析局が発表する、輸送機器を除いた耐久財の受注状況を表した経済指標です。
数値の上昇は、設備投資などが進んでいることから、景気が上向いていると解釈されます。
9月27日に発表された前月比の成長率は、予想0.5%成長に対し、結果0.2%となり、予想を下回りました。

Yahoo Finance

上の図はYahoo Financeが発表している、同指数の予想値と結果の推移を示したグラフです。
これを見ると、成長率も鈍化傾向にあることから、景気判断としては、予想よりも減速傾向が強いと見た方が良さそうです。

Bloombergによると、

通信機器や電子機器、加工金属の受注が増加した一方、自動車や機械は減少した。受注残と在庫は共に増加し、供給ボトルネックの継続とリードタイム(発注から納品までに要する時間)の長期化を浮き彫りにした。

Bloomberg

とあり、業界によって、景気の良し悪しが分かれている状況のようです。
また、消費が冷えているというよりは、供給が追い付いていないことが大きな原因のようですので、サプライチェーンのボトルネックが解消していけば、徐々に上向く可能性はあります。

ちなみに、この指数には含まれていませんが、ボーイングは8月に53機の旅客機の受注があり、7月の31機を大きく上回る受注となっており、航空業界の回復が顕著になってきている印象を受けます。

EU:ラガルドECB総裁発言 ( 重要度:★★)

欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁の演説は欧州中央銀行の公式の立場を反映しているため、すべての演説は市場参加者やアナリストにとって重要な情報です。
9月27日には欧州議会でラガルド総裁が発言する時間が設けられていました。

Bloombergによると、

欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、ユーロ圏のインフレ率はこの秋に、8月に達した3%の水準からさらに上昇する見込みだとした上で、「上昇の大部分は一時的なものだと引き続き考えている」と述べた。

Bloomberg

更に補足すると、インフレを起こしている要因として一時的なものと考えられているのは、

  • 原油価格の上昇
  • ドイツの付加価値税の減税枠縮小

が挙げられていますが、これらの影響は来年中には消えると説明し、逆に原材料不足の影響は想定していたよりも長引くかもしれないと説明しています。
インフレが長期化すると、労働者は賃上げを要求するため、企業にとって、賃上げは収益を悪化するマイナス要因です。
ちなみに恒大集団については、ユーロ圏に与える影響は限定的と述べています。

極端な発言は無かったものの、インフレ継続による景気後退のリスクは依然として残っているようですので、無理に欧州市場に投資する必要はなさそうです。

英国:ベイリー中銀総裁発言 ( 重要度:★★)

EUは脱退したものの、欧州の金融市場の中心である英国の金融政策は欧州市場における投資やビジネスに非常に重要です。
9月27日の金融政策委員会における発言をみんかぶが下記の通りまとめております。

・インフレ対応で必要なら金利も手段になる。

・インフレが4%を僅かに超える可能性。

・刺激策の解除は金利を動かすことによってもたらされるべき。

・引き締め政策は弱い回復を傷つける可能性。

・金融政策は供給ショックに対応すべきではない。

・金融政策は半導体や自動車の供給を後押しすることはできない。

みんかぶ

ベイリー総裁もインフレの高止まりをリスクとして見ており、その対応策として金利引き上げを示唆しているのは、投資家としてはマイナス要因となります。
ただし、金利引き上げを決定した分けではないため、経過観察というレベルで問題ないと思います。

以上、9月27日の経済指標でした。

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