【企業分析】ディラーズ(DDS)を深掘りして投資戦略に差を付けよう!

米国株投資

はじめに

こんにちは、副業米国株投資家のMoiです。
このページでは私が買付したディラーズ(DDS)についての企業分析をしたいと思います。
企業分析を行うことで、その銘柄の株価がなぜ上昇しているのかを解き明かしたいと思います。

ちなみに、これまでに私が行ってきた企業分析の記事は下のリンクのページに一覧として

まとめております。

企業概要

ディラーズ(Dillard’s, Inc.)はファッションアパレル、化粧品と家具小売事業に従事する企業。2017年1月28日現在、同社は25のクリアランスセンター、女性、男性、子供向けのファッションアパレル、アクセサリー、化粧品、家具および他の消費財を提供する一つのオンライン店を含む293軒のディラーズ店を運営する。同社のセグメントは小売業と建設を含む。小売業セグメントは小売店の運営を行う。建設セグメントは一般契約請負建設会社CDI Contractors, LLC (CDI)の運営を行う。CDIの事業は同社の店舗の建設および改造を行う。2017年1月28日現在、同社は主に米国南西部、南東部、中西部の29州に小売店を運営する。

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21年5月はディラーズを始めとした小売店を運営する企業の株価が大きく伸びていましたね。
米国株というとIT企業にばかり目が行きますが、それ以外の業界も経済状況に応じて、大きく株価を上げることが多いので、色々な業界に興味を持つことが重要ですね。

決算発表

まず、ディラーズの決算発表の内容はこちらで確認いただけます。
前年同期比の決算と比較した時のポイントだけまとめておくと、

  • 小売業の総売り上げ高は73%増加
  • EPS(一株当たり利益率)は6.94ドルの損失7.25ドルの利益に増加
  • 売り業の売り上げ総利益は42.7%の成長
  • 営業経費が売上に占める割合は36.9%⇒25.3%に改善
  • 営業活動によるキャッシュフローは1.1億ドルから3.0億ドルに増加

ちなみにキャッシュフローのキャッシュは現金や預金、他にも換金性の高い資産の流れを表したものです。営業活動によるキャッシュフローとは同社が扱っている商品の売買によって生まれたキャッシュの流れを示しており、これが増加しているのはいい傾向です。
その他の結果についても大きく改善していますね。昨年同期がコロナ真っ只中だったため、改善するのは当たり前かもしれませんが、決算発表の結果を織り込んだ日の株価および出来高は大きく上昇しているため、市場が想定していたよりも大きな改善だったのではないでしょうか。

企業の強味とは?

それでは続いて、企業の強味について深堀してみましょう。
ディラーズが発行しているAnnual Reportの内容を分析していきたいと思います。

女性向け商品の売り上げ比率が高い

上の表はディラーズが展開している商品セグメント別の販売比率を示しています。
これを見ると、売り上げの約半分は女性向けの化粧品、アパレル、アクセサリーが占めており、女性向けの商品がメインの収益源になっていることが分かります。

男性よりも女性の方がファッション関連の消費額は多いイメージはありますので、女性顧客を獲得できていることはプラスの要因ですね。

独自ブランドを保有している

Annual Reportによると、Antonio Melani, Gianni Bini, GB, Roundtree & Yorke and Daniel Cremieuxといった独自ブランドを有しているようです。同社によると、独自分ランドの展開により、コストダウンと他社ブランドとの差別化を実現しているとのことです。

特定の調達先との長期買付契約を結んでいない

レポートによると、特定の企調達先からの長期の買付契約は結んでいないと書かれています。
長期の買付契約を結ぶと、より安価な調達コストで商品を買付できますが、仮にその商品の売り上げが思わしくない場合もその商品を買い続ける必要があります。
売れない商品は安く売るしかありませんので、買値が安くても、売値も安くなってしまい、結局大したコスト削減効果は得られないということになります。
つまり、長期買付契約はハイリスク・ハイリターンの契約ですね。

ディラーズはそのような契約は結んでいないと説明しているので、売り上げ状況に応じて、迅速に商品ラインナップを変更できることが強味となりそうです。

抱えるリスク

同レポートには同社が抱えるリスクについても記載されていたため、一部抜粋して紹介いたします。

  • 小売業界は競争が激しく、その競争が利益や商品シェアの低下を招く
  • 季節やその期の祝日数の影響を受けやすい
  • 悪天候の影響を受けやすい
  • 災害や暴動、テロなどの影響を受けやすい

これらのリスクはディラーズだけでなく、全ての小売業に当てはまりますので、同じような企業の銘柄を保有している場合は同様に注意したいですね。

関連ニュース

Yahooファイナンスにディラーズの決算発表に合わせて、同社を取り上げたニュースがありましたので、紹介させていただきます。
この記事では下記3つの理由からディラーズの銘柄を保有しても良いと言っています。

  • ディラーズのこれまでのEPSの平均成長率は7.6%で今後も成長を続ける見込み。今年はコロナの影響もあり、400%の見込み。これは業界平均の347%を上回る水準である。
  • ディラーズの総資産回転率は1.49であり、業界平均の1.03を上回っている。
  • アナリストの予測するディラーズの収益予想が上方修正されている

総資産回転率は売上高÷総資産で計算されます。これは自社の保有する資産を用いてどれだけ効率的に売り上げを生み出せているかを示す指標です。この値が同業他社よりも高いということは、ディラーズはより効率的な経営ができていると判断できます。
また、アナリストがディーらずの収益予想を上方修正したことは、株価にとってもプラスの影響ですね。(すでに織り込み済かもしれませんが)

アナリストの分析

Simply Wall Stの分析情報のポイントを下記にまとめています。

プラス要素

年間リターンが高い

US Multiline Retailは競合他社平均、US Marketは市場平均を表しています。
これを見ると、ディラーズのこれまでの年間リターンは突出して高いことが分かりますね。

PERが低い

競合他社と比べて高い成長率ですが、PERは低めのようです。
これを見ると、まだ伸びしろが期待できます。

財務の健全性が高い

  • D/Eレシオ36.8%で、問題のない水準であること。

D/Eレシオは債務÷資産で計算される値で、この値が小さいほど、会社の抱える負債の負担が少ないことを示しています。
すなわち、少ない借金で会社を運営できているということですね。
この値が100%より小さければ、財務上健全と言えるようです。

  • これまでの5年間でD/Eレシオが44.9%⇒36.8%に減少していること。

会社が抱える負債が減少方向に進んでいるということは、財務上のリスクは低減していることを意味するので、プラスの要因となりますね。

  • 営業キャッシュフローの増加が、D/Eレシオを減少させる要因になっていること。

営業キャッシュフローは同社の本業に関わるキャッシュの流れを示しており、これが増加すると、本業の売り上げにより資産が増えていることになります。同社はこの営業キャッシュフローの増加により、相対的に負債の比率を押し下げているとアナリストは説明しています。
これは本業の調子が良く、負債の重みを減らせていることを意味しておりますので、プラス要因ですね。

マイナス要素

続いて、マイナス要素についても同じサイトの情報を使いたいと思います。

将来マイナス成長が予想されている

上の図は同社のEPS(1株当たりの利益)の過去と未来の推移を示したグラフです。これを見ると22年以降はマイナス成長が予想されていますね。
ただし、この情報が公開されているということは、既に株価にはこのマイナス成長の予測は織り込み済ということです。
重要なのは、今後発表される新たなEPS予測が上方修正されるか下方修正されるかです。
今後も決算発表の内容を追い、この予測が上向きそうかをチェックしていきます。

配当が少ない

上の図は配当利回りを比較した図です。
Companyがディラーズの配当です。0.5%という値は市場の下位25%の企業の平均(1.3%)や業界平均(1.1%)よりも低い比率ということ示しています。
今後高成長を見込める業界ではないので、高配当を期待したい所ですが、配当は期待できないですね。
Forecast in 3 Yearsは3年後の配当の予測値ですが、これも0.5%になっているので、あまり期待はできないですね。

まとめ

以上、ディラーズ(DDS)の企業分析でした。ポイントをまとめると、

  • この1年の成長率は目覚ましく、負債の比率も少なく、PERも割安水準であることがポジティブな点
  • 今後の成長が見込めず、株主への配当も少ないことがネガティブな点

ワクチン接種率が上がり、集団免疫を獲得し、経済が一層活性化することで、ディラーズの収益はさらに改善する可能性が高いですが、その勢いは早めに鎮静化するとの見通しが強いようですね。
個人的には長期的に保有する銘柄ではないかなという印象を受けました。

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