【140カ国展開の最強人事アウトソーシングサービス】「Automatic Data Processing(ADP)」銘柄分析|ビジネスモデル、財務状況、アナリスト予測について解説します!(2021年第1四半期版)

米国株投資

はじめに

こんにちは、米国株投資家のMoiです。
このページではAutomatic Data Processing(以下ADP)の銘柄分析を紹介しています。
銘柄分析を行うことで、その銘柄がなぜ注目されているのかを解き明かしたいと思います。

ちなみに、これまでに私が行ってきた銘柄分析の記事はこちらのページに一覧としてまとめております。
また、このページの銘柄分析は私、Moiが独自の観点で行ったものであり、分析内容も個人的見解ですので、その点についてはご承知おきください。

この記事を読むことで、

  • この企業がどのようなビジネスを展開しているかが理解できる
  • 決算発表を見ることで、この企業の経営状況を把握できる
  • アナリストが予想する株価を見ることで、この企業への投資判断の参考にできる

ちなみに、これまでに私が行ってきた銘柄分析の記事は下のリンクのページに一覧としてまとめております。

それでは見ていきましょう!!

企業概要

以下、ADPの年次レポートから情報を抜粋しております。
ADPは人材マネジメントや人事アウトソーシング関連のサービスを提供している世界最大規模の企業です。
1949年に創業し、現在では140か国で、86万を超えるクライアントにサービスを提供しています。
ちなみにここで言っている人材管理サービスは、主に、以下のようなサービスが挙げられます

人材マネジメントサービス

  • 従業員への給与の支払いのサポート
  • 給与支払いに関する税務手続きのサポート
  • 採用人材の活躍や能力開発サポート
  • 団体保険制度のサポート(保険代理店との協業)
  • 退職金制度のサポート

続いて、人事アウトソーシングサービスとは人事業務代行とも訳せますが、上記人材マネジメントだけでなく、人事関連の業務をまるっとADPに委託できるサービスを指しています。
人事アウトソーシングサービスでは、上記人材マネジメントサービスに加えて、以下の追加サービスが提供されています。

人事アウトソーシングの追加サービス

  • 採用プロセス委託サービス
  • 給与支払い業務委託

サービス一覧

引用:ADP

上の図はADPのサービスの一覧を示したものです。
HCMが人材マネジメント、HROが人事アウトソーシングの略語です。
1つ1つのサービスを解説はしませんが、会社の規模(Small, Midsized, Large)に応じて、提供するサービスを最適化しています。
また、HCMについては米国向け(US HCM)と多国籍向け(Global HCM)の2種類を提供しています。

以上がADPのビジネスの概要ですが、ADPはクライアントの企業にとって中核ではない業務(給与支払い等)をサポートもしくは代行することで、収益を得るビジネスモデルです。
それではそんなADPの財務状況を見ていきましょう!

財務分析

それではADPの財務状況を見ていきましょう!

財務分析で見るべきポイントについては以下の記事にまとめておりますので、この記事を読んでいるうちによく分からなくなった場合は是非ご覧ください。


財務分析ではmacrotrendsというサイトに掲載されている情報を参考にしております。無料ですが、財務分析の詳細なデータがまとめられており、かつ、グラフにより、視覚的に理解しやすいためおススメです♪
財務分析では財務3表と呼ばれる、「損益計算書」、「キャッシュフロー」、「貸借対照表」を確認し、加えて、経営指標と呼ばれるものに含まれる、ROE、ROAについても見ていきたいと思います。

損益計算書

損益計算書では売上高、営業利益率、EPSの推移を見ていきたいと思います。

売上高

引用元:macrotrends

上の図は、四半期毎の売上高の推移(上)と前年同期比の成長率(下)を示したグラフです。
これを見ると、ADPは着実に売上高を成長させていることが分かります。
増加率は小さく派手さはないですが、増減を繰り返すわけではなく、安定的な成長を続けているのは投資対象として魅力的です。

営業利益率および純利益率

引用元:macrotrends

上の図は売上営業利益率(上)と売上純利益率(下)の推移を示したグラフです。
営業利益率を見ると、変動が大きいように見えますが、縦軸の幅が16-22%の狭い幅になっているためで、実際は利益率が落ち込んでいた場合でも16%以上を維持しているという、非常に優秀な経営状況です。
純利益率の方をみても、概ね15%前後をキープしているため、こちらも大変優れています。

EPS

引用元:macrotrends

上の図は四半期別のEPSの推移(上)と前年同期比の成長率(下)を示したグラフです。
EPSについても、基本的にはプラス成長を継続している傾向にありますので、これもプラスのポイントですね。

キャッシュフロー

続いて営業CF、投資CF、財務CFについてそれぞれ見ていきましょう。

営業CF

引用元:macrotrends

上の図は営業CFの推移を示したグラフです。
増減を繰り返していますが、これは各期初からのキャッシュフローの積み上げになっているためです。
これを見ると、基本的に常にプラスの営業CFを維持し、しかも年々CFが増加していることが分かります。
この増加傾向は投資対象としてプラスの要素となります。

投資CF

引用元:macrotrends

上の図は四半期毎の投資CFの推移を示したグラフです。
グラフの縦軸のスケールが表示されていないため、詳細を確認されたい方は、macrotrendsのサイトでご確認ください。

基本的にはマイナスが継続しているため、将来への投資を継続していますが、2010年代前半に比べるとその規模が大きく減っている点については少し心配ですね。

財務CF

引用元:macrotrends

上の図は四半期毎の財務CFの推移を示したグラフです。
グラフの縦軸のスケールが表示されていないため、詳細を確認されたい方は、macrotrendsのサイトでご確認ください。
これを見ると、基本的にはマイナス傾向が続いていますが、ここ数年の財務CFのマイナス幅は縮小傾向です。
これが悪いということではありませんが、投資CFも減少していることを考えると、将来的に更なる事業規模拡大や新サービスの提供は狙っていないのかもしれません。

貸借対照表

続いて貸借対照表では総資産の推移、負債比率、流動比率をチェックしていきたいと思います。

総資産

引用元:macrotrends

上の図は総資産の推移(上)と前年同期比の成長率(下)を示したグラフです。
これを見ると、概ね資産は増加傾向ですが、多少増減を繰り返すような動きになっておりますので、可もなく不可もなくという印象です。
それでは、総資産の構成をもう少し見ていきましょう。

負債比率

引用元:macrotrends

上の図は一番上が四半期毎の長期負債、真ん中が自己資本、一番下が負債比率を表しています。
負債比率は0.6以下であれば問題のない水準であると言えます。逆に0.9以上の場合は危険水準と評価されます。
これを見ると、概ね0.4前後で推移しているため、問題ない水準と言えるでしょう。
それよりも2015年頃まで負債比率が0を継続していたのは驚きです。

流動比率

引用元:macrotrends

上の図は一番上が四半期毎の流動資産、真ん中が流動負債、一番下が流動比率を表しています。

流動比率は流動資産÷流動負債で計算される値です。
この値が1.0を下回ると短期的な借入金の返済ができないことを意味しており、資金繰りに問題があると判断されます。
また一般的に流動比率が2.0を超えていれば、安全と言われています。
グラフを見てみると、1.0を長期に渡り維持しているようです。これは意図的に1.0を維持するように資産を管理しているはずですが、マージンを取らずに1.0を維持するのは、極力手元のキャッシュを無駄にしない戦略でしょうか。
現状は営業CFがしっかりと積みあがっているため、1.0でも問題はないと考えています。

経営指標

続いて、経営指標と言われる項目で、代表的な指標であるROEおよびROAについて見てきましょう。

ROE

引用元:macrotrends

上の図はROEの推移をグラフにしたものです。
ROEは10%以上であれば問題ない水準、20%を超えていれば優秀な水準と言われております。

グラフを見てみると、長期に渡り20%以上を維持しており、近年は40%を水準を維持しております。
ROEについては文句なしです。

ROA

引用元:macrotrends

上の図はROAの推移をグラフにしたものです。
ROAは5%以上であれば問題ない水準、さらに言うと、ROEと大きな乖離がないことが重要です。
ROAについてはROEと比べると数分の1近くにまで小さくなっています。これは他人資本比率が高い場合の傾向になります。
現時点では問題になる水準ではありませんが、要経過観察といった所でしょうか。

その他補足情報

財務分析とは直接関係ありませんが、補足情報を掲載しますので、ご参考までにどうぞ。

株価と配当

引用元:macrotrends

上の図は、1番上が株価、真ん中が一株当たりの配当額、一番下が配当利回りを表したグラフです。
一時的に10%を上回るような水準になっておりますが、基本的には2-3%の水準のようです。

従業員数

引用元:macrotrends

上の図は年次別の従業員の推移(上)とその変化率(下)のグラフです。
従業員数は極端な増減になっていなければ問題ないと思います。

アナリスト予測

続いて同社の将来的な収益性や株価の推移について、アナリストがどのような予測を立てているかを紹介いたします。
現在私が利用しているのは、WALLSTREETZENというサイトで、英語サイトしかありませんが、無料とは思えないほど、個別銘柄に対する詳細な分析データを見ることができます。
ちなみにこのサイトではゴールドマンサックス、JPモルガン、モルガンスタンレー、バンクオブアメリカ等、名だたる金融機関のアナリストの予測を元にした情報を提供しております。

売上高予測

引用:WALLSTREETZEN

上の図は複数のアナリストが予測した売上高予測の推移です。点線部分が予測値を表しており、一番上の点線が最も楽観的なアナリストの予測、一番下が最も悲観的な予測、真ん中がアナリスト予測の平均値です。
これを見ると、Intuitは悲観的に見ても、今後も売上高が大きく成長することが見込まれているようです。

EPS予測

引用:WALLSTREETZEN

上の図はEPS(一株当たりの利益)の将来の推移を示したグラフです。
このグラフを見てみると、EPSについても今後継続的な成長が見込まれています。

株価予測

引用:WALLSTREETZEN

上の図はアナリストが予測する将来株価の推移を示したグラフです。
これを見ると、概ね株価が今後下落する見込みの予測が強いようです。
売上高もEPSも今後成長するのになぜ?と思う方もいらっしゃると思いますが、今後の売上高やEPSの増加はすでに織り込み済であるはずです。(どの程度の増加を見込んでいるかは、もちろん投資家によって異なります)
アナリストが株価の下落を予測しているということは、ADPがアナリスト予測を超えるような決算を出すのは難しいと考えているためではないでしょうか?
もちろんアナリストも人間ですので、この通りの予測にならないことは多々あると思いますが、ADPに投資する際は上記の点に気を付けておいて損はないと思います。


ここまでお読みいただきありがとうございました♪

まとめ

以上、ADPの銘柄分析でした。まとめると、

  • 人事関連サービスで世界最大規模のシェアを誇っており、今後も成長が見込まれる
  • 財務状況は非常に健全で、今後も更に改善していく見通し
  • アナリストは将来の株価は下落すると予測していることから、市場の期待を超えるような決算をADPが出すことが難しい可能性がある点に注意

といった所でしょうか。
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