【銘柄分析】米国食品系企業:”ADM”を深掘りして投資戦略に差を付けよう!

米国株投資

はじめに

こんにちは、副業米国株投資家のMoiです。
このページでは私が買付したアーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)についての銘柄分析をしたいと思います。
銘柄分析を行うことで、その銘柄の株価がなぜ上昇しているのかを解き明かしたいと思います。

ちなみに私が保有している銘柄の運用状況はこちらで確認いただけます。

企業概要

1902年に、ミネソタ州ミネアポリスで、ジョージ·A·アーチャー(George A. Archer)とジョン·W·ダニエルズ(John W. Daniels)が、亜麻仁(亜麻の種子)粉砕事業を開始し、創業。

1923年に、「アーチャー・ダニエルズ·亜麻仁社」(Archer-Daniels Linseed Company)は「ミッドランド亜麻仁製品社」(Midland Linseed Products Company)を買収し、「アーチャー·ダニエルズミッドランド社」(Archer Daniels Midland Company)を形成した。

現在はイリノイ州中部のディケーターに本社を置いている。

創業以来10年ごとに、ADMは、製粉、加工、専門の食品素材、ココア、栄養など、少なくとも1つ以上の主要収益源を追加していった。

製品には、大豆油、綿実油、ヒマワリ油、キャノーラ油、ピーナッツ油、亜麻仁油、ジアシルグリセロール(DAG)油だけでなく、トウモロコシ胚芽、コーングルテン飼料ペレット、シロップ、でんぷん、グルコース、ブドウ糖、結晶ブドウ糖、高果糖コーンシロップ甘味料、ココアリカー、ココアパウダー、ココアバター、チョコレート、エタノール、小麦粉、等々が含まれる。最終用途は、人や家畜の消費用、および、バイオエタノールやバイオディーゼルなどの添加燃料。

長い間、食品や食材の会社として知られていたが、近年は燃料生産に投資。バイオエタノール生産のため、パーム油生産量1位のインドネシア共和国へ進出を決定した。

Wikipedia

幅広い食品や食材を取り扱う企業ですが、新規ビジネスとして始めたバイオエタノール事業が成功するかが、今後の株価を占う上で重要になりそうですね。
世界各国がカーボンニュートラルに向けて脱炭素を進めているので、バイオエタノール事業には将来性がありますね。

決算報告資料

決算発表の資料はこちらで確認できます。

ADM - Financials - Quarterly Results

21年Q1決算

Earnings Per Share(EPS)は1株あたりの利益、Adjusted EPSは一時的な損益などを除いたEPSを意味しています。

この一時的な損益というものに何を含めるか、厳密なルールはないようで、企業の匙加減で決まる、つまり、グレーな部分もあると思います。
詳細はSBI証券のページでもご確認いただけます。

ROICとは、Return On Invested Capitalの略で、調達したお金に対して、どれだけ効率的に利益をあげることができたかを測定する財務指標です。

Operating Profitとは営業利益のことで、その企業の本業で得た利益のことを指します。
EBITDAはEarnings Before Interest, Taxes, Depreciation, and Amortizationの略で税引前利益に支払利息、減価償却費を加えて算出される利益を指します。

細かい話をしましたが、つまるところ、どの値も黒字であるに越したことはないですし、前年同月比からプラス成長していることが望ましいです。

この資料を見ると、それぞれの結果はとても良いと判断しても良いのではないでしょうか。

今後の需要トレンドについて

こちらの資料では、穀類の輸出が今期大きく増加していること、フードビジネスが今年復活すること、植物性タンパク質市場の成長が見込まれることが、需要トレンドにプラスの影響を与えると説明しています。

四半期毎の営業利益の推移

20年Q1の営業利益の推移です。今のところ順調な推移を見せていますね。

注目のバイオエタノール事業ですが、具体的な数字はまだ明確には出てないようですね。企業のメインの収益源となるにはまだ時間がかかりそうです。
Industry Inventoriesはバイオエタノール産業全体の在庫を意味しているのでしょうか?在庫が下がっている⇒需要が供給を上回っているということを言っている?すみません、これだけでは断言できないですね。
モビリティやそのモビリティの移動距離が増えていることがプラスなのは分かりますね。
中国のエタノールの輸入も増えているようです。
RFSというのは、アメリカ国内で販売されるガソリンに対して、一定割合の再生可能燃料の混合を義務付ける基準のことです。仮にこの割合が今後増加する場合はプラスに働きますね。

アナリスト分析

Simply Wall Stで紹介されているアナリスト分析のページから、私が重要だと思ったポイントをプラスの要素、マイナスの要素、それぞれの観点で抜粋し、分析したいと思います。

プラスの要素

収益性が安定している

上のグラフはADMの四半期毎の利益をグラフ化したものです。これを見ると、

  • 継続して安定した利益を生み出せている
  • 2019年後半を底に、それ以降継続して利益を伸ばしている

といった点がアナリストに好感を持たれているようです。

これは食品が生活必需品であり、景気の変動を受けにくいことが関係していると考えられます。
コロナにより2020年の経済はボロボロでしたが、そんな状況でもADMは安定して収益を伸ばしていることが分かりますよね。

業界平均よりも高い成長率を維持している

上の図は、過去5年および1年の利益の成長率を比較したグラフです。
Companyと書かれた値がADMの成長率(5年で3.5%, 1年で34.7%)で、Industryが業界平均(5年で1.2%, 1年で24.8%)を表しています。
これを見ると、ADMは同じ業界の中では今後も成長を期待できる企業であると言えます。
ただし、市場全体の成長率(5年で11.9%, 1年で20.1%)を見ると、食品業界自体が

上の図は、過去5年および1年の利益の成長率を比較したグラフです。Companyと書かれた値がADMの成長率(5年で3.5%, 1年で34.7%)で、Industryが業界平均(5年で1.2%, 1年で24.8%)を表しています。これを見ると、ADMは同じ業界の中では今後も成長を期待できる企業であると言えます。
ただし、市場全体の成長率(5年で11.9%, 1年で20.1%)を見ると、食品業界自体が成長率が低めな水準であるようです。
魅力がないように感じますが、食品は生活必需品ですし、景気変動に影響されにくいこと、今後も米国の人口は増加することを考えると、投資対象としては十分長期保有する価値はあると思います。

1株あたり配当額が年々増加している

上の図は四半期毎の配当額の推移を示したグラフです。
これまで安定的に増配されており、将来的にも増配が予測されているのは長期的に保有する上でも魅力的です。

マイナスの要素

将来的な収益はマイナス成長が予想されている

上の図はADMの収益の過去および将来の推移を表したチャートです。
これを見ると22年からは収益額が減少すると予測されております。ただし、この将来トレンドについては株価は既に織り込み済のはずで、今後この予測が上方修正されるか、下方修正されるかに応じて株価が変動するはずです。

総資産に占める債務比率が高く、上昇傾向にある

上の図の青い線が総資産の推移、赤い線が負債の推移を表しております。現在負債比率は約53%となっており、ややリスクがある状況と見られています。ただし、特別債務比率が高いといった状態でもないため、現状大きなリスクとしてとらえる必要はないと思いますが、今後もこの比率が上がり続ける場合は注意ですね。

株価チャート

ファンダメンタルデータ

まとめ

以上、銘柄分析の内容を紹介させていただきました。
ADMの株価が上昇している要因は、

  • 穀類の輸入拡大やフードサービスの回復等、コロナからの経済回復に連動している
  • バイオ燃料や植物性タンパク質等、今後成長が期待できそうな分野に投資している
  • 収益が安定しており、配当も年々増加する見込み

ただし、頭に入れておくべきリスクとして、

  • 22年以降の収益はマイナス成長が予想されている
  • 債務比率が上昇傾向にある

と言ったことが挙げられると思います。


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